みみずの会
ミレーの野菜を注文すると、一部の野菜の袋に小さな白い紙が入っています。
そこには「消費者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。 大きかったり、小さかったり、虫くいだったり、ドロドロだったりする野菜を理解してくださることで成り立つ栽培です。大栄みみずの会」と書いてあるんです。
みみずの会は、1992年に、安全で新鮮な野菜を消費者に届けたい!という農家の思いが集結して誕生した会だそうです。
農薬を使った農業から、無農薬農業への転換はかなりのリスクがあったそうです。
しかし、みなさんであきらめずに安全で美味しい野菜づくりに励んでこられました。
みみずの会の目的は3つあるそうです。
1つ目は、地域の畜産農家と力を合わせて地域複合農業を目指し、新しい村づくりを目的とすること。
2つ目は、みみずが住む畑から野菜を収穫し、消費者が安心して食べられる農産物の供給を目指すこと。
3つ目は、消費者との交流を深め、農業問題、社会問題を消費者とともに考えたい。
農薬を使う農業から無農薬農業への転換は、費用もかかります。また、費用がかかったからといって、野菜が売れる保障もありません。また、安心な野菜への知識が消費者にない場合、どうしても価格の安い輸入野菜を手に取るようになってしまいます。
また、安心でおいしい自然本来の野菜づくりには、一人で追求していくよりも、団体としていろんなアイデアを出したほうが効率もよいです。
そういった、目的をもって1992年から頑張ってこられた人がいることに私たち消費者は感謝するべきだなと、感じました。
みみずの会からのメッセージの紙には、「消費者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです」と書かれてありますが、私たち消費者のほうも、人間の安心や健康を、リスクを伴いながら作ってくださっている生産者のことをもっと知り、感謝の気持ちを持つことが大事だと思います。
そうやって、生産者と消費者がつながることにより、日本の食文化を変えていく必要があると思います。
今、21世紀を生きるわたしたちは、人口増加、科学の発展により様々な問題を抱えています。地球のサイクルが狂い、どうしようもない危機に面しているので、考え方を根本から見直す必要があると思います。
輸入食品や、安い食品を食べるのではなく、少しお金を出してでも、農家の方々の苦労を知ることにより、自分たちの国の安心できるものを食べる。それを積み重ねていくことにより、私たち自身や子供たちの安心や幸せが守れるのではないでしょうか。